抗体検査はこんな方におすすめしています。
1.これまで特に自覚症状がなく、ずっと健康ではあったものの、過去に新型コロナウイルス感染症にかかっていたか知りたい方
2.以前に風邪の症状・味覚障害・嗅覚障害があり、今は健康状態には戻ったものの、それが新型コロナウイルス感染症だったかを知りたい方
3.出勤するまたは登園登校するにあたり、自らが免疫を持っている状態か予め確認しておきたい方
4.社員の方をオフィス勤務に復帰させるにあたり社内での集団感染を未然に防止したい経営者・管理部の方(社員の検診を行いたい)
抗体検査を受けるときの流れ
①予約の当日になりましたら、予約時間の10分前に、ご来院ください。(混雑が予想されますので、完全予約制です。)
②検査室にご案内します。
(クリニックでは感染対策の万全化に努めておりますが、ご来院の際は必ずマスクの着用をお願いいたします。また、来院時の消毒・検温にご協力お願いします。場合により、受診延期をお願いすることがあります。)
③採血・・・指先から数適の血液を採ります。(ドクターが行います)
④10分~15分で結果が出ます。結果をお待ちいただく間は、検査を受けたお部屋で待機していただきます。結果が出ましたらご説明をします。
⑤感染防御の観点から、検査されたお部屋にて、お会計をいただき、終了となります。
新型コロナウイルス抗体とは?
抗体とは、B細胞(免疫細胞)の産生する糖タンパク分子で、新型コロナウイルスに感染した場合、そのタンパク分子を認識して結合する働きを持ちます。
抗体は主に血液中や体液中に存在し、あらたに侵入してきたウイルスに感染した細胞を抗原として認識して結合します。
抗体を保有していると、予防接種でワクチンを接種した場合と同じ効果があり、当分の間身体を守るための免疫を作り再感染が起こりません。(現在、どの程度の期間免疫が有効であるかは未知です)
抗体には5種類ありますが、今回当院ではIgM と IgGという抗体を検査します。
IgMは新型コロナウィルスに感染した際に、最初につくられる抗体で、発症から約1週間前後で抗体量が増え、検査で陽性となります。
一方、IgGは発症から3−4週間経過してから陽性となります。
抗体検査を行う意義について
新型コロナウイルス感染症は、発熱や咳などの典型的な症状が出ない方が過半数を占めています。
そのためコロナウイルスを疑う相談項目の中から発熱4日以上という条件が削除されました。
PCR検査による確定診断に至った現在測定されている感染者数よりも新型コロナウイルス感染症にかかった方は多いのではないかと推測されています。
ニューヨークでは4月末の時点において、検査した人の15%もの方が抗体検査で陽性だったことが報道されています。
これは発表されている感染者の数十倍の方が実際には新型コロナウイルスに感染していたことになります。
つまり、感染していても自覚症状がなく、かかったことに気づかない軽症の新型コロナウイルス感染者が多く存在することになります。
また日本では、都内と東北6県で採血された献血の中から無作為に抽出した各500検体のうち東京で3件(0.6%)、東北で2件(0.4%)が陽性反応を示しました。
東京都の人口1398万人の0.6%に相当する約8万人が感染しているとすると、今カウントされている感染者の16倍もの方が感染している計算になります。
そのため、抗体検査を行う意義は、気がつかないうちに新型コロナウイルスに罹患済み(IgGを持っているか?すなわち以前にかかっていたかどうか?)かどうかを調べるための健康診断的な意義があります。
海外では、IgG陽性の方を免疫パスポートといって、経済を再開するための行動制限解除の指標としているところもあります。
抗体検査の結果からわかること
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IgGが陰性(-) |
新型コロナウイルス感染症に罹患している可能性が高く、発症早期です。そのためPCR検査、抗原検査などの確定診断につなげる必要があります。 |
新型コロナウイルスに罹患したことがありません。 |
IgGが陽性(+) |
新型コロナウイルス感染症に罹患しており、まだ発症早期(2週間以内)のため、周囲に感染させるリスクがあります。 |
新型コロナウイルスに罹患済みです。症状が消失していれば治癒している可能性が高く、周囲に感染させるリスクも低いと言えます。 |
抗体検査はどのくらい正確なのか?
現在新型コロナウイルス検査キットは、未承認で研究段階です。
検査キットによって、その精度にばらつきがあることが報告されています。
当院でご提供する新型コロナウイルスの抗体検査について
当院では抗体検査で使用するキットはALFA SCIENTIFIC DESIGNS社(米国製)のものを使用します。
こちらは感度 98.1%、特異度94.1%とかなり正確性の高い検査キットと判断いたしました。
シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社(日本)から販売している米国製品です。
米国FDAの緊急使用許可に申請中で、すでに北米エリアを中心に世界各国で販売が開始されており、高感度に確認可能なキットです。
製造元であるALFA SCIENTIFIC DESIGNS社(米国)が、独自技術である「DRIVEN-FLOW TECHNOLOGY」(流体速度を速める技術)を活用することにより、高精度かつ短時間(約10分)で結果を得られるようになっています。
【予約の方法:料金など】
電話による直接予約・・・電話で受診日の調整をさせていただきます
TEL 06-6720-7244受付日時:月曜日・火曜日・金曜日・土曜日
午前9時30分~18時まで
費用:12,000円(税込み)
保険適応外での自由診療になります。