矯正治療を行うには矯正認定医免許が要るそうですが、そのようになったいつ頃からですか?
私が20年ほど前に治療を受けたときも、そのような免許制度があったのかなあ、とちょっと思いまして。

矯正治療を行なうのに、特別な免許は入りません。

歯科医師であれば誰でも出来ます。ただ行なう以上、認定であろうが無かろうが、責任があり、患者の厳しい評価を受けます。

矯正認定医は、日本矯正学会が一定の技術水準を習得した矯正医として、認定された矯正医ということです。
認定医でなくても、すばらしい矯正治療を行なっている先生もおられますし、認定医だからといって、すばらしい矯正ができかというとこれも、怪しい先生がいたりしますが・・・

一応の目安にはなります。それだけのことです。

同様に、口腔外科・インプラント・歯周治療・小児・保存なども、認定医制を導入しようとし、各種団体が認定医を認めていますが、教育システムに組みこまれたアメリカの専門医制度とはまったく異なります。

歯科医であれば、どの分野の科目も出来ます。ただ、責任ある治療が出来るかどうかは、科目として標榜するかどうかによります。自信がない先生は、矯正とかの科目は標榜しませんが、認定医でなくても、実力があり十分な矯正治療を自信を持って行なえる先生は、標榜して治療します。

ただ、一人の先生が,なんでもかんでも、深くできるかということは限界があります。したがって、私の場合は、自信がない科目は、専門家を常勤してもらい総合的に治療を行っています。そうでないと、本来はひとつの流れであるはずの治療が、バラバラになる恐れがあります。これからの歯科医療は、このような集合的歯科医療体制が必要になると思います。

インプラントなどは、各種団体が認定医に類するものを発行していて、怪しいものもあります。

最近、にわかに、認定医制度を導入する学会が増えてきました。そのうち星の数ほど学会の数だけ、認定医が出来るんじゃないかと思います。

そう言えば最近、お金を出せば、博士号を発行する、アメリカの会社も出現しています。
ついこの間、メールがきました。

要するに、先生の技量は、自分で行って確かめるか、そこの患者に聞くのが一番でしょう。

あまりこだわることはありませんが、目安程度に考えてください。


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