歯槽膿漏の治療を受けています。
舌の奥歯の被せと頬っぺたのあたりに、白いものができていていて、なかなか取れません。
あと、舌にもそのような感じのものがあり、大きな病院に紹介され、行くことになっています。これはなんでしょうか、別に痛くもないのですが・・
よろしくお願いします。

歯周病が進行した状態では、口腔衛生状態が極めて悪化します。
歯石がある限り、いくら歯を磨いても、細菌学的にきれいな状態を維持することは難しいからです。
また、歯周病が発生する場合は、年齢や、その他の基礎疾患(例えば糖尿病などの成人病)または、その治療による副作用によって、口腔内免疫力が低下している状況ですから、口腔内は歯周病のみならず、様々な粘膜病変におかされることがあります。

その「白いもやもや」としたものは、扁平苔癬やカンジダなどの真菌による病変の可能性が高いですが、稀に上皮内癌等の腫瘍や前癌病変もあり、鑑別が必要となることもあります。

よくある白い口腔粘膜のいくつかの病変(一般の人向けの解説です)を紹介します。
口腔扁平苔癬 ピリピリする熱いような感じがあります。

金属の被せ付近に沿ってできることがあります。一種の金属アレルギーに関連する真菌と考えられています。
偽膜性カンジダ症 粘膜にレースのような白い膜状にできるカンジダというカビの一種です。
カンジダは、口を始め腸管内にいつもいるカビです。
免疫力が弱ったり、老化によりできることが多いです。
慢性肥厚性
カンジダ症
体力が極端に弱っている老人や、基礎疾患があってステロイドなどを投与している時に、口の中にいるいる、真菌カンジダが定着増殖する物です。
舌表面がごわごわした感じがあり、特有の口臭がします。
白色海綿状母斑
遺伝性
良性
上皮の肥厚を認め、消えることがありません。
無害です。
摩擦性の上皮の肥厚
(粘膜の角化)
上の歯が当たっていたり、歯ブラシを当てすぎたりしてできます。
物理的刺激を取れば治ります。
上皮内癌 痛くなく、気が付きにくい。白い物を取ろうとしても取れない。徐々に増殖します。
乳頭種 顆粒状の粒粒を認める
悪性と区別が難しいこともある。
さらに、これらのバリーションは多く、鑑別には組織検査も必要で、痛くなくても注意が必要です。
また、口腔外科など設備のある、上級歯科医療機関での受診が必要になります。


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