昨年10月に虫歯の治療を受けたところが今年に入って痛んだため、5月に再び訪れたところ、先生は「あー、やっぱりこれじゃだめだったか」と言いながら詰め物を取り、綿を詰めてゴムのようなものを被せて終わりでした。その日中に非常に痛み出したため、「たまらなく痛いのでゴールデンウィークを越せそうにない」と訴えても、「その痛みは正常。様子を見るように」と相手にされませんでした。

 同日中に他の歯科に診て頂いたところ、「綿が詰まっているために腐敗ガスが逃げ場を失って痛むのです」と言って綿とゴムを取り、痛みを和らげて下さいました。

 連休が明け、前記の医師に「痛みを訴えているのに相手にされなかったのは非常に残念でした」と苦情を言っても、「痛いもんなんだよ。言いたいのはそれだけ?」と言って、前回の治療代2220円を請求されました。

 治療代を取り返したい、というよりも、不適切な治療をした上に誠意のかけらも感じられない医師の存在が許せない、という思いです。この医師の診察は、治療3分・おしゃべり10分という感じで、以前より不満を持っていました(その点を訴えたところ、次回突然「もう治療は終わりです」と打ち切られました)。このような不真面目な医師を締め出すことはできませんか?

 不真面目な歯医者を締め出す事はできませんが患者さんの選択により、淘汰できます。
 もっとも、不正診療をしていたり、医療過誤があって、無責任な対応でもすれば別ですが。
不誠実な対応をする人は、歯医者に限らずどんな業界にもいます。
不誠実でなくても、言葉の行き違いや説明の悪さや、また、スタッフの対応の悪さから、良くない印象を受けてしまうこともあります。医療は技術と同時に心の問題も含まれ、目に見えないソフトな要素も評価基準になります。
そういう意味で、しっかりとしたコミュニケーションとインフォームドコンセントを行うことが医療機関に求められていることだと思います。
医療も広い意味で、サービス業ですから。

幸い、最近は、選ぶのに困るくらい歯医者は増えてきています。患者さんにとっては好都合です。買い手市場です。
患者さん側から、不誠実な歯医者だと思えば、行かないようにして、周辺の人に伝達してみんなで選択していけばいいと思います。
そして、歯医者を選ぶ場合も、緊急を要する場合は別として、まずは、行ったことのある人から、その医院の情報を集めて行けば、間違いがないです。

歯科業界は零細診療所の集合体で、医療という特殊性から、行政からも保護を受け、伝統的な閉鎖性から、あらゆる業界の再編制の中でもっともリストラが遅れていた業界です。
ようやくその構造自体にも変化しつつあり規制緩和とともに、新しい歯医者では、取り組み方にも変化の兆しが見えます。
これは、行政自体が民意の反映と介入を期待しだしたからだと思います。
現実に、歯科業界は患者さんの選択に時代に入り、多種業界の参入や経営参加など、健全な競争原理が自然的に生まれ、患者さんが増加していく医院と、減少している医院の格差が起こる2極化が進んでいます。
その意味では、患者さん側からの歯科医療のあり方や、本質について問われかけていると思います。
患者の選択によって、ご指摘のような不真面目な歯科医はやがては、駆逐されていくと思います。


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