3日前から、右下の奥に、親知らずが出来て、歯茎が腫れています。
 奥歯なので、つば飲むのも、ちょっと痛いです。あと、あごのかんせつも、少し痛いです。
 前に、レントゲンとってもらった時に、「抜かなくてもいいけど、歯茎のすきまから、ばい菌が入らないように」言われて、そのままにしていました。
 でも、今、2人目に、挑戦中で、妊娠していたら・…と思うと、病院には、いけません。
 私は、すごく心配性なので、痛くても、悩むぐらいならと、まったく薬は、飲みません。このまま、ほっといても、治るものでしょうか?

 妊娠の可能性があって、かつ、親知らずに何らかの問題があり、なんらかの症状があるようでしたら、歯科医と産婦人科医の相談のうえ、適当な時期に処置を行っておく必要があります。
 妊娠すると、口腔内の状況は変化して、歯肉炎を起こしやすくなったり(妊娠性歯肉炎)、口腔衛生状態が悪化する可能性が高くなります。もし、妊娠中に親知らずの炎症(智歯周囲炎)が急性に移行した場合は時に、全身管理が必要なこともあり、注意が必要です。
 
 歯科で特に親知らずなどの処置に服用を指示されるお薬は、単に痛み止めだけではなく、抗生物質や消炎剤であることが多いです。
 これらは、点滴と同じで、化学療法ですから、処方されている定まった量を一定期間のみ続けることで、患部の急性症状を抑えて、処置を苦痛なく効果的に行う状態を作す目的があります。場合によっては、化学療法だけで済む場合もあります。
 ところが、単なる痛み止めだと思って、痛みが無くなれば決まった量を服用しない場合は、炎症は完全には引かず、何度も同じ状況を繰り返しつつ悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
 
薬は最小限で最大の効果をあげられる量を処方されているはずですから、決められた量は、例え症状が消えても飲みきった方がいいです。薬は飲みすぎると副作用がありますが、最小限に処方されているので、独自で判断しない方がいいです。
 
>前に、レントゲンとってもらった時に、「抜かなくてもいいけど、歯茎のすきまから、ばい菌が入らないように」 と言われて、そのままにしていました。
 
それは、妊娠の可能性を配慮していない判断であるように思いますので、もう一度かかりつけの歯科医に、妊娠の可能性があることを告げた上で、御相談ください。
そのまま、放置しておくことはとても危険です。

妊娠中は、歯科治療は状況により完全には難しいともあり、妊娠という特殊な状況の中での治療を考えなければならず、妊娠の可能性のあるときは、婦人科の検診と同時に歯科検診を受けるようにするのと、妊娠中は歯科において専門的な口腔衛生管理を受けるようにすればいいでしょう。


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