27歳主婦です。不正交合です。
下の歯が上よりもでています。
虫歯で通っている歯科医には何も言われませんが
このまま治さなくてもよいのでしょうか。
(栃木県 S.K.さん)




 とても難しい質問です。

 まず、どういう状態かわからないので、責任を持ってアドバイスするのは難しいのです。
 
 当院の矯正認定医の岡田先生や、久木先生とも考えましたが。
かかりつけの先生が何もおっしゃらないといことは、それほどひどくないのかもしれませんね。

 ただ、放置しておくと今後、あるいは、すでに、以下のような問題が発生していく可能性があります。
  
@審美的問題。
つまり、見た目ですが。これは、他人から見る場合と、本人の意識ににずれがあります。
他人から見て、おかしくないと思っていても。本人がとても気にしていらっしゃる場合。精神衛生上もよくありませんし、しばしばコンプレックスになったりする場合があります。その場合は、矯正治療を受けられたらいいでしょう。本人が、気にらない場合は、その必要はないでしょう。

A顎関節症を誘発する恐れ
顎がだるい。朝起きると口が開きにくい事がある。口を開けると顎が痛い。顎の関節か痛い。偏頭痛がする。肩凝りがひどいなどの症状がある場合顎関節症の可能性があります。その場合、最終治療として、矯正をした方がいい場合がありますので、専門医にご相談ください。

B歯周性疾患になりやすい
歯並びが悪いと。どうしてもブラッシングがし難いため。歯周性疾患の原因である歯垢や歯石が付着しやすくなります。
この場合は、矯正すればベストですが、いずれにしても、適正な、専門的歯周管理を受けられておれば特に矯正を必要としないと思われます。

C噛み合わせの不備による様々な障害
噛み合わせが悪いと、十分な咀嚼がむずかしくなり。食物も丸呑み状態になり、消化器系ひいては、全身への影響が長期的慢性的に発生します。
この場合、咬合再構成を行ないますが、時には、矯正治療が選択される場合もありますので、専門医の判断によると思われます。

大きな障害としては、以上のような可能性が考えられます。いずれにしましても現在の状況を専門的に診断してみないとわかりません。
然るべき、専門医に相談してください。

ただ、矯正医に相談すれば、まず、間違いなく矯正をすすめられます。
矯正をするにこしたことはないし、今は、矯正医も患者さんが欲しくてたまりませんからね。

矯正は、保険がききませんから、何らかの障害が既にあって、それを克服するには、矯正治療しか方法がない場合は、絶対選択するべきでしょう。
矯正治療をしないでも問題解決できる治療方法があれば、審美的な点で、気になさらないのなら、やらなくてもいいという事になります。

それは、年齢的な問題と経済的問題と、医学的治療による効果とのバランスシートをはかり、どれだけの満足があられるのかという事で、判断してください。

ただ、子供さんの場合は、経済的状況さえ許せば、絶対矯正をすすめます。矯正治療が十分効果を発揮するには、骨の成長に合わせた治療がもっとも効果が高く持続するからです。
それは、成人してからの、健康的な噛み合わせと美しい歯並びは、とても重要で、かけがえのない物だからです。


先日矯正学会において
 80歳以上でで、20本以上歯が残っている人の噛みあわせの状態を調べた報告がありましたが、その中で、上下の噛み合わせが逆になっている人は一人もいなかった事を考えると、長期的にはかなり負担になっていき晩年に歯を失うか可能性も高いのかもしれませんね。




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