はじめに(しめじさんとの出会い)

ホームページを見てほんだ歯科においでになる患者さんはいくつかのパターンがあります。
インターネット見てこられる患者さんには、それなりの理由があります。
MIKAさんのように、歯科不信の患者さん。現在の歯科医院でトラぶっている患者さん。
それと、歯科恐怖症の患者さんが多いのでです。
中には、HONDAという奴はどんな野郎だと、物見遊山気分でやってくる患者さんもいらっしゃいますが・・

ハンドルネーム:しめじさんからこんなメールがやってきました。これが最初のコンタクトでした。


ほんだ歯科 様、はじめまして。

私は、昨年東京から大阪へ転入してきました、35歳の主婦です。
先日、ほんだ歯科さんのHPを拝見させていただき、早速このようなメールをお送りする次第です。

実は、私も相当虫歯や歯周病を放置しており、長年の「歯科恐怖症」に悩んでおります。
もはや、精神学的な神経症に近きものがあり、歯医者に通うことを思い立つそばから動悸が激しく脈打ち、掌には汗をかき、最後は恐怖で眠れない、というものです。

何が原因でそうなったか、というと、おそらく昔、中学生時代に通院した歯科医で体験したことだと思います。
暗く古いたたずまいのその医院は、いつも先生と助手の女性が口ゲンカをしており、そのせいか先生は常に不機嫌で、舌打ちをしながら治療を行うのです。
「痛いです」と一言でも言おうものなら、「やかましい」と一喝され、麻酔が効いていないようなのに「そんななずはない。この弱虫が」とののしられ、通院はひたすら苦痛でした。
ある日、隣のイスで治療を受けていた男性がやはり「痛い」と口走ったとき、先生が「文句言うやつは帰れ」と治療を中断、席をはずしてしましました。
男性も助手も、隣で待っている私も途方にくれて、結局その日は帰ることになりました。
翌日、私が行くと、先生が、「どうして昨日来なかった」と言うのでそのことを言うと、「おまえのような患者はもう来なくていい」とまで言われました。

結局その後、辛抱して通ったのですが、乱暴な治療だったと思います。それ以来ただもう恐ろしく、それから虫歯ができてもかぶせがとれても二度と歯科には行けなくなったのです。
ただ痛く、怖く、それを思えば虫歯の痛みなど耐えられる、とまで思うようになってしまい、結果、自分の口の中はいま惨憺たるモノになっています。

結局、東京でも行く機会を失い、主人の転勤で大阪にやってきましたが、いまだ地理に疎く知人も少なく、ますますどうしていいかわからないという有様でした。

人の話をきいても、ピンとくる歯科に出会わないし、思い切って飛び込んで、良くない歯科だったりしたら、今度こそ死ぬまでいけなくなるでしょう。それが一番こわいのです。
行かなければ、行かなければ、という思いはあります。いま治しておかないと大変だ、ということも。

でも、頭でそうは思っても、いざ歯科を探そうとすると途端にまた動悸が激しくなり、本当に涙がでます。行くのも恐ろしく、これ以上ひどくなるのも恐ろしく、歯医者にいけない悩みなど相談する人もなく・・・・。

そんなとき、偶然ほんだ歯科さんのHPに出会いました。
わかりますでしょうか、そのときの、「救われるかもしれない」という気持ちが。
こういう歯医者さんなら、行ってみることができるかもしれない、話を聞いてくださるかもしれない、という気持ちです。

現在、私は、大阪府○○市という処に住んでいますが、なんとかしてほんだ歯科さんに行きたいと切望しています。勿論、近くでよいお医者様を見つけることがいいのでしょうけれど、その見定めも出来ずにいたのですから、なんとかしてこれを機会にそちらにおすがりして、長年の悩みを解決できればと考えています。

近日中に、インターネットでの診療予約をお願いしたく思っておりますが、このようなメールアドレスを開放していらっしやったので、とりいそぎ送らせていただきました。

このような、神経症ぎみの私ですが、伺いましたらご相談にのっていただけますでしょうか?人の話を聞くと、歯医者の治療時間にいろいろ質問などする雰囲気ではない、と言う人が多いようですが。

このような長い身の上相談を出すべきではなかったでしょうか、だとしたら、非礼をお詫びいたします。
ぜひ、うかがいたいと思っております。宜しくお願い致します。

2000年1月26日 午後6時30分

じめじ


しめじさんは、毎回診療が終わるたびにメールをくださいました。
これは、歯科恐怖症を克服した、しめじさんから、歯医者嫌いの歯医者が怖いあなたへのメッセージです。

私という、臆病な一患者について、
きちんと向き合ってくださったこと、そして、治療の後でもカルテと一緒にしまってしまわないで思い出してくださったことに、改めて感謝いたしております。

治療のたびにメールを送らせていただいたのは、治療経過はもちろん、精神的に安定してきている様を、いち早くお伝えしたかったのです。
次回に診察時にお伝えすればよいことなのかなともいつも思ったのですが、先生はいつもあんなにお忙しいのだから、慌てて言葉にせず、メールという有効な手立てを使わない手はない、と。それがいつのまにか、続いてしまった。

先生が、毎回読んでてくださると仰ってくださったことも、きちんとこちらの意思が伝わっている安心感があり、
結果自分の精神の安定に繋がったのだと思います。

私も、通院前に「MIKAさんの診療日記」を読みながら、これはすごいなあ、MIKAさんの筆力もさることながら、これでかなり私みたいな歯科恐怖症の人は通ってみようかと思うはずだ≠ニ勇気付けられました。

MIKAさんのようなメッセージ性の強いルポルタージュには及ばないでしょうが、実際に隣に歯科恐怖症の人が震えていたら、自信を持って、「大丈夫、こういうお医者様もいるんだよ!」と肩をたたいてやりたい気持ちは強く強く持っていますので、その肩を叩く手の代わりに少しでもなれるなら、とても嬉しく、光栄です。

2000年9月3日  しめじより