8歳の男の子です。

下の歯3本が大人の歯に生え変わりました、ところが、上の歯がなかなか、生え変わりません。最初は、個人差があるからまった気にしていなかったのですが、一応もう歯茎には、もう歯の形が見えてきています。それがだいぶ前からあります。もう1年以上経っています。生え変わりそうで生え変わらない。ここ最近では、 にこっと笑うと歯茎が見えて歯の形がくっきり見えて無気味というか、笑ってしまうと言うか。

乳歯はかなり前からぐらぐらしていますが、ぐらぐら具合はほとんど変わりません
私自身、子供のとき、乳歯が抜けないまま、 大人の歯が、歯茎から出てきてしまったことがありました。慌てて抜歯したそうです。
そういうのって遺伝しますか? そうなる前に、もう乳歯を抜歯したほうがよいでしょうか?

ほんとは、歯医者に行ってみてもらえばよいのでしょうが、 申し訳ないです。よろしくお願いします

ちょうど、お子さんの年齢の頃は乳歯と永久歯の交換期の初期にあたります。
永久歯の生える時期には、個人差があります。
上の歯の生え変わり時期は、一番前歯で平均7才くらい(5才から10才)二番目の前歯で平均 8.5才(6.5才〜11.5歳)3番目の前歯で11才くらい(7才〜15才)ですので、そんなに心配されることはないと思います。

この平均年齢を越えてもなお、残っている場合は、歯科医に相談してみてください。
一時的に、乳歯の内側に永久歯の一部が見えてきて、2枚歯のように見えることがありますが、顎の成長に伴い、子供の前の顎は、内側から外向きに成長するので、内側に見える永久歯も、やがて、外に押し出されて正常な位置に来ます。
乳歯の歯根は吸収されていき、自然に痛くなくほとんど出血なく抜けてしまいます。
しばしば、この吸収が部分的に遅れたりして、いつまでも乳歯が残って、それを避けるように永久歯が生えることがあります。その場合、将来的に矯正が必要となることがあります。

ただ、歯がぐらぐらしていることで、子供さんが食事しにくいとか、たびたび出血を起こす場合は、歯科医と相談して抜歯したほうがいいかもしれません。

もう少し様子を見られて、歯科医に御相談ください。現在の年齢では、心配されることはないと思いますが。

乳歯晩存の、遺伝の可能性ですが、骨格などは遺伝します。しかし成長の度合いは、後天的要因ですので、そんなに心配する必要はありませんが、受け口や、出っ歯などは遺伝的要因があります。

もう1つ、交換期の治療の要点として、正常な永久歯列へ誘導して行くという見地から、顎の発達を見ながら、積極的に乳歯を抜歯して、永久歯の崩出を促しより正常な永久歯列へ誘導していったほうが良い場合もあります。その適用については、症例を診てみないと判断できません。

一度小児歯科専門医と御相談ください。



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