子供が【2歳5カ月】すでに虫歯で悩んでいます。

定期的に近くの歯科に通ってフッソの治療をしているのですが,永久歯もこのように虫歯になってしまうのでしょうか?

今は,一緒に遊んでいるお友達が甘いものを食べていても,心を鬼にして子供に我慢させています。やはり,甘いお菓子の類は与えない方がよいのでしょうか?

>定期的に近くの歯科に通ってフッソの治療をしている

フッ素塗布は虫歯を治す治療ではなくて、虫歯の治療の終了後の予防的処置として、有効です。
 
2歳5カ月の子供さんの治療については、程度にもよりますが、この頃には、ほとんどの乳歯が生えそろい、3歳頃にかけて、乳歯列が完成する時期で、重要な時期になります。

完成された乳歯列(子供時代の歯並び)はやがて、6歳くらいから、永久歯へと生え変わっていきます。おおむね15歳〜18歳くらいにかけて永久歯列(成人の歯並び)が完成されていきます。

したがって、2歳5か月ころに注意することは、まず、穴のあいた、虫歯や、痛い歯があれば治療してください。

エナメル質が白く解けた状態や(脱灰)、穴の空いていない虫歯は、歯の表面のカルシウムか溶け出しているだけですので、フッ素はとても有効で、フッ素が取り込まれ、自然に修復されます。

治療終了後は、定期的な、フッ素塗布をお奨めします。また、定期的な歯科検診と、口腔衛生指導を受けるようにしてください。

甘いお菓子は、子供にとっては必要です。与えられても結構です。ただ、だらだら与えないで、時間を決めて、与えること。

砂糖成分ばかりではなく、果物とか、おかきとか、ビスケットとか、バランスよく間食を与えてください。

母親が、甘いものが好きな場合、子供は虫歯になりやすいことが報告されています。
子供のおやつは、母親の嗜好も反映されますので、家族の協力も必要です。母親が、不摂生に甘いものをとると、子供はどうしても虫歯になりやすくなります。

それと、ブラッシング(歯磨き)の重要性を教えることと、習慣をつけてください。寝る前に、みんなで磨くとか、上手に磨けたときは、誉めてあげるなどのムード作りも大切です。

乳歯列の時代に(3歳〜6歳)に、虫歯になり放置しておくと、永久歯も早期のうちに虫歯になりやすいです。

永久歯の生えはじめは(幼弱永久歯)、乳歯とよく似ていて、虫歯になりやすいので、乳歯の虫歯を放置しておくと、口の中は、虫歯菌が多くなり、永久歯もも虫歯になりやすくなります。

したがって、3歳前後は、乳歯にとっても永久歯にとっても、とても重要な時期であると、認識してください。

3歳ころの歯科保健上の注意についてまとめておきます。

1.歯と口をきれいに保つ習慣を、家庭で身につけさせてください。
2.保護者が子供さんの口の中の状態について、常に注意する習慣を身につける。
3.バランスの良い、栄養をとらせる。
4.間食を適切に与える。(甘いものだけでなく、果物とかお好みとか、野菜スティックというふうに)
5.歯科の定期検診と口腔衛生指導を受ける。




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