私には、1歳になったばかりの娘がいます。
その子の癖のことですが、(只今、上の歯が四本、下の歯が四本です)上の歯で下唇を隠すようにし、口の中に入った下唇を吸っています。おなかがすいているのかと思いミルクをあげようとしますが飲まず、眠りにつくまで唇を吸っています。(チュウチュウ音もします)その力で、下の歯が内側に曲がってしまわないかと悩んでいます。
自然に直ると思ってはいますが、口の脇のところも赤くなってしまっています。
自然に任せていいのですか?教えてください。お願いします。

1才までの乳児は、哺乳類に共通した多くの原始的な反射が残っています。

探索反射(乳探し反射)
赤ちゃんの顔の一部に乳房が触れると、口をそちらに向けます。

吸啜反射(きゅうせつはんしゃ)

何か乳首のような柔らかいものが、赤ちゃんの口の中に入ると、あごと唇が閉じてちゅーちゅーお乳を吸うような運動をします。

咬反射(こうはんしゃ)

奥歯付近に硬いものが触れると、かみしめる一定のリズム運動をします。

このように、歯が生え始める1歳までの赤ちゃんは、意識に関係なく哺乳類特有の反射運動があります。
生後7カ月から1才頃になると、乳前歯が生え出すとともに、少しずつこのような反射が、少なくなっていきます。

一般には、このような反射がなくなる頃、離乳時期へと移行していきます。

ちょうど1才になられたばかりということで、この頃は、このような反射運動が完全には、消失せず残っています。
まだ、完全には離乳してない頃です。

乳前歯も生えてきた頃で、その刺激がこのような、反射運動を誘発しているだと、考えられます。

もう少し経てば、このような反射は、自然に消滅しますので、あまり気にしなくて言いと思います。

ストレスも関連している可能性がありますので、適度におしゃぶりなどを与えスキンシップを図ってください。

離乳が進むとともに、このような癖は、改善されます。御心配ないと思います。

2歳半から3歳にかけて、乳歯の歯が完成する頃、まだそのような癖が残っていると、歯列(歯並び)に影響が出る恐れがあるかもしれません。そのときは、再度、小児歯科の先生に相談してみてください。

きっと、もうすぐ、そのような癖はなくなると思います。



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