私のあごの痛みは顎関節症の痛みでしょうか

顎関節症のほとんどの症状には、さまざまなレベルの痛みがあります。痛みというのは非常に個人的なもので、ストレスや組織損傷に対する感情的な応答なのです。痛みの種類に2つあり、急性のものと慢性のものとがあります。それらの特徴を下記に列記します。


<急性的な疼痛>

・有用な痛み(あなたに警戒のシグナルを送る)

痛みがあるから、じっとするようになるし、自然に安静をはかっているんですね!

・短期間

・明らかな徴候や症状

・治療は有益である

・機能不能状態にはならない


<慢性的な疼痛>

何一つ役立つ痛みはない

・長期間

・不明確な徴候や症状ー痛くなったり、そうかと思うと良くなったりします。

・治療してもあまり効果はないー手後れのことが多いのです。又は、治療したわりに改善しない。

・たびたび機能不能状態に陥る


両方の痛みが顎関節症に関係していますが、一方もしくは、両方のタイプの痛みの存在が必ずしも顎関節症であるということにはなりません。
病状の厳しさや期間、また痛みの治療の反応は個人個人によってさまざまです。


MPD症候群(筋膜疼痛以上症候群)


これは、筋肉の痛みの通常のもので、筋肉そのものや腱、靭帯または筋肉群の(Myo=筋肉、Fascia=筋肉を覆う繊維質の組織)の各部分に引き起こるものです。歯科医は、顔面や顎の筋肉の痛みの結合や関節部のクリッキング、そしてMPD症候群としての動作の限界などを診ていきます。あります。

筋膜の疼痛は、身体の他の部分にも起こりうる一般的な症状です。これは背中にも肩にも首にもさらには顎関節にもおこりうるものです。時々、筋膜の疼痛は、他の病気の一症状として現れることもあります。他の病気とは、繊維性リューマチ、結合組織炎、精神的緊張、リューマチ、腰痛、硬直した首、張力タイプの頭痛などのような筋肉の痛みのあるものです。これらは、境界が難しく容易に定義づけられるものではありません。しかし大まかに言うと筋膜の疼痛は、筋肉の苦しみと言うよりは筋肉の痛みなのです。もしあなたに一般的な筋膜の疼痛があるとしたら、筋肉は朝起きた時に、より痛くそしてかたくこわばった状態を感じること思います。。筋膜の疼痛のある人はぐっすりとした睡眠をとれないので朝起きた時に疲労感があります。肉体的、精神的なストレスがまたこの不快感によって増大するのです。

触ると痛い場所をトリガーポイントとよびます。触ると痛みが広範囲に広がるような場所があります。担当の歯科医や内科医はこのトリガーポイントやさわると痛むような範囲の場所をさぐります。
そして疼痛部分へ冷却液や氷を用いたり、少量の局所麻酔薬を直接注射したりします。これらの治療プラス内科的治療が必要となります。。筋膜の疼痛は、またアスピリン用の薬(通常、抗炎症剤などを用いる)や、筋弛緩薬などによって和らげることができます。


筋肉の使用過度の活動


すでに前述したほとんどのこと、例えば筋肉の使用過度の活動、これに含まれるものとしてブラキシズム、かたい食物を食べる事、筋の伸張、筋の痙攣、また筋の硬直などがあり、これらが咀嚼中、会話中、嚥下中の筋肉の痛みを引き起こします。
しゃべりすぎにあなた、気をつけてね!
しかしながら、痛みの存在は必ずしも顎関節症であるということにはなりません。
顎関節症の徴候としての痛みかどうかを決定づけるためには、徹底した歯科的、医科的検査が必要となります。