私は、上顎前突(出っ歯)で しかも、口臭があります。歯医者に行っても、具体的に解決の気ざしが見えません。
まず矯正をして、歯並びを治したほうがいいのでしょうか?でも、口臭が気になって、そのいっぽが踏み出せません。
ただでさえ臭いのに、矯正器具をつけたら、もっと臭くなるような気がして成りません。
この口臭は、自他共に認めるものです。トイレ臭いんです。
いくら歯磨きをしても、消えません。ガムや、洗口剤を使っても、全然効き目がありません。かえって、異臭を放ちます。
舌を洗浄しても、だめです。歯茎は、腫れてはいませんが、唾液に粘り気があります。
歯のかぶせものも、相当数あります。銀歯です。このかぶせも野も、原因に成っているのでしょうか?
消化器系なのかとも思いましたが、多分歯肉病だと思います。(ただ、小さい頃アトピーと喘息、今は、扁桃腺によくかかります。)
どうしたらいいのでしょう。

歯列不正、特に上顎前突(出っ歯)の方は、口腔内乾燥を引き起こし、結果として唾液に不足よる口腔内の自浄作用が悪化し、口腔内の細菌の繁殖を容易にします。
多くの場合、開口状態になり、口呼吸により口腔内は常時乾燥し、リンパ組織の集合する咽頭、喉頭部分も乾燥状態になり、風邪などの気道感染や、喘息などを引き起こしやすくなります。

まず、その状態で、口臭の原因要素を、ひとつづつ取り除き、平行して、唾液分泌能を訓練する事により、唾液分泌能を回復させ、口腔内乾燥を防止し、口臭を専門的にコントロールできる事を証明し、口臭をコントロールできる状態を作る必要があります。又、口呼吸から鼻呼吸への転換も必要です。

当然、歯列不正がある場合は、いかに、気をつけていても歯垢や歯石の付着ばかりか、食物残渣も付着しますし、かぶせ物(補綴物)が多くあると、細菌や食物残渣の吸着も起こり口臭が起こりやすくなります。
歯列不正の場所によっては、これらの口臭の原因物質を取り除く事が出来ない場合もあり、常時細菌学的な不潔領域が出来てしまいます。
したがって、口臭を専門的治療により改善し、専門的なメインテナンスを受ける必要があります。

その上で、最終治療としての矯正治療を行なわねばならないと思います。

このようなケースでは、歯肉炎などによる、歯肉に異常のない場合でも、口臭が発生します。
多くは、食後、食間に発生する事が多いです。

口臭治療も、矯正の専門医や熟練した歯科衛生士など、連携した口臭治療の取り組みが必要なケースです。

一度、大きな大学病院の「口臭外来」「予防歯科」「歯科矯正科」を受診され、歯列不正と口臭という見地から、悩みを御相談ください。

矯正中も、口臭をコントロールするためには、矯正治療に入る前から、ある程度口臭を改善しコントロールできる事が必要と思います。