お茶の葉を用いた口臭抑制法
(お茶利用法)

だんだんと、みのもんたみたいになってきましたが・・
おお真面目です。((((((^_^;)

この方法の特徴と有効な人

口臭外来では、治療の一環として、カテキン製剤・ポリフェノール製剤を治療薬として初期の口臭治療段階で行っています。ここでは、口腔衛生指導で行っていることについて報告します。

口臭治療後あるいは、歯周治療後のメインテナンスとして一般の人が、自宅で簡単に安価に応用できる口臭予防。歯周予防方法として考案しました。

この方法は、実は、ほんだ歯科口臭外来設置以前から、主として歯周病予防対策の一環として、また歯周性の口臭を抑制する方法として口腔衛生指導の一つとして患者さんに指導していたものとその改良したものです。
これは、だし昆布法が適応されない「甲状腺機能障害」の患者さんや、昆布がどうしても嗜好に合わない人や、昆布法が苦手な方にも有効です。

さらに、婦人特有の女性ホルモンの変動との関連で起こる口臭(女性の思春期口臭・更年期口臭・生理時口臭・妊娠時口臭)にも、その作用機序から大きな効果が期待できます。
また、老人に発生する老人性口臭予防にも大変有効です。


もう1つは、ウィルス性による感染防御による口臭予防効果の可能性があります。

これらの効果については、今後の学術的基礎研究による裏づけが必要と思われます。


この方法が考案されたいきさつについて
その学術的背景(根拠)

お茶に含まれるポリフェノール類(カテキン)の臨床応用は、実は私が歯科の道に進む10年以上も前に、腸管感染症の基礎研究をしている頃、すでに腸炎ビブリオシンポジウムや、感染症学会では腸管感染症予防への有効性について基礎研究が注目を浴びていました。

とりわけ、コレラ菌や腸炎ビブリオ(日本で一番多い食中毒菌です)に対する抗菌性が強いことが注目を集めていました。もちろん、その後、他の菌に対する抗菌作用も分かってきています。
つい先日O157感染の予防手段としてカテキンが応用されその有用性が証明されました。

最近では、発展途上国の腸管感染症治療にも、抗生物質に変わる安全性の高いものとして、予防対策と臨床的利用がすでに始っています。

もともと、ほんだ歯科では、このカテキンの抗菌作用を利用して、6年前から歯周治療終了後の管理患者に対して、有効な予防的うがい薬と水歯磨きとしての利用を指導していました。
同時に、歯周病や老人性口臭、特に起床時口臭に対して有効であることから、多くの患者さんに支持を得ていました。

また、廃物利用によるもので、安価で安全であることも安心です。

最近の研究ではさらに強い抗ウィルス作用(特に、インフルエンザに有効)が知られるようになり、口腔内のウィルス感染防御の見地からも有効であると思います。
また、茶に含まれるフラボノイド類やカテキンは女性ホルモン受容体と親和性があることが注目され女性の更年期障害の予防や治療への応用も考えられています。
さらに、この女性ホルモン受容体への親和性の強さはビスフェノールAに代表さえる環境ホルモンの親和性以上に強いことも報告されています。
このことは、女性ホルモンの影響による口臭予防への応用も考えられ実際に、臨床では経験的に効果を認めます。
また、口腔内に、プラスティック素材による修復を受けているケースや、プラスティック製の入れ歯を入れられているケースにでも口臭予防になるのではないかと考えています。

現在口臭外来では、ケースに応じて積極的なカテキン製剤の使用による治療もおこない効果を挙げています。

この方法は口臭治療終了後や、歯周治療終了後のメインテナンスとして、あるいは自臭症の緊張時口臭対策としても有効であると考えます。



お茶利用法の具体的方法と効果的テクニック

1.起床時口臭・歯周性口臭・老人性口臭予防のための水歯磨き剤・洗口液の作り方と使用方法
(準備)
食後には、緑茶を飲むようにします。この時、お茶はなるべく安い銘柄が良いです。(毎日続けたほうが良いので・・それに葉っぱのでかいのが良い)
急須にお湯を入れ、食後のお茶を楽しんだ後、急須に半分ほどのお湯を入れ(二番煎じ)そのまま放置しておきます。

数時間放置しておくと、溶液は茶褐色に変色し、とても渋い味に変化します。
これは、酸素によって酸化されるためと、お茶の葉っぱに含有されるポリフェノールや、タンニンが溶出されるからです。

味はとても、渋くて苦いです。

これをコップに取り保管します。(翌日に持ち越さず、その日のうちに消化したほうが良いです)

使用時に、ひとつかみの天然の塩を添加します。(天然塩の添加で効果は高くなります)

(方法)
A.起床時口臭を防止するためには(歯周病予防効果は大きい)

この溶出液で口の中で、ブクブク(1〜2分)した後、吐き出しその状態で、何もつけずに歯を磨きます。
その後、残った溶液でうがいを繰り返し、そのまま寝ます。最後に水洗はしない!口の中に、溶出液が残留していることがポイントです。

就寝中の口腔内の細菌類の増殖が抑えられ、起床時口臭は激減します。かつ、歯周病予防としても大きな効果があります。なぜなら、歯周病は寝ている間の唾液のないとき、自浄性を失い歯周菌が増殖することにより悪化していくからで、寝ている間の歯周菌のコントロールは大きな細菌学的意義があるからです。

起床後は、通常の方法で市販歯磨きで磨きます。(この方法だけを行いますと、歯の着色が発生しやすいので就寝前だけで十分効果があります。)
さらに、我々が考案した、純漢方製剤によるHERB WHITEの使用で、さらに効果が高くなります。

2.自臭症の人の非常時における緊張時口臭の緩和(昆布法が向かない人・甲状腺機能障害がある人)

だし昆布法のだし昆布のかわりに、ひとつかみのお茶の葉っぱを口の中に含みます。
だし昆布法と同じ理論で漿液性唾液が分泌されます。
この方法においても、口の中でお茶の葉っぱが、大きくなってきますので、お茶の銘柄と量は各自で、調節して下さい。

緊急時(すごく口臭が気になるとき)は、口の中にあるお茶の葉っぱを口の中で、咀嚼すると口臭は、撃退できます。

お茶の葉っぱは、噛まないようにして、自然分解を待ちましょう。繊維成分だけになれば水分と一緒に飲みこめばいいです。

ただ、常習的にこれを行うと、便秘することがありますので、非常時の手段と思って下さい。



お茶の葉法における口臭抑制作用のしくみ

茶の成分 具体的な口臭抑制の仕組み
ポリフェノール類
カテキン
抗菌作用により、虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑え、微生物由来の歯周性の口臭を抑制する。
緑茶に用いられている茶の葉は、醗酵しないよう加熱処理してから乾燥させたものであり、カテキン類(カテキン、エピカテキン、エピガロカテキンなど)がそのままの形で存在しています(1リットル中に50mg)。

よく患者さんから聞かれる質問なので追加しますが、茶葉を醗酵させて作られる紅茶や、烏龍茶では、これらのカテキン類は互いに縮合して、テアフラビンやテアフラビジンなどに変化しており、カテキン類の生理作用が弱まることが判っています。したがって、紅茶や烏龍茶は緑茶ほどの活性はありません。

抗ウィルス作用による喉粘膜の安定によるのどの奥からの口臭抑制効果が期待できる。

天然女性ホルモンとして、女性の女性ホルモンのアンバランスからくる、思春期口臭、更年期口臭、生理時口臭を予防できる可能性があります。

おまけの作用として、抗酸化作用があり、がんや動脈硬化症の予防作用などについて研究されています。
抗インフルエンザ作用


最近歯科材料の各種セメント類を始め多くの商品にポリフェノールの一種である、タンニンがフッ素と共に(いずれもお茶成分です)添加されてくるようにり、歯科的応用も進んできています。
葉緑素 クロロフィルなどの葉緑素は、防臭効果が強く、各種口臭抑制製品やガムに添加されています。
フッ素 緑茶にはフッ素が含まれ、フッ素は歯質を強化し、口臭の原因になる虫歯の発生を抑止します。
ビタミンC 口腔粘膜に直接作用し、膜粘膜の安定を図り、免疫力が高くなり、風邪などが引きにくくなるばかりか、喉の炎症も起こりにくいので、喉の奥からの口臭の予防になります。
また、ビタミンCはストレスを緩和することが知られています。緊張時口臭の予防的効果も期待できます。
ビタミンB群 舌苔の付着や舌表面の安定化を図ることによる口臭予防効果があります。
比較的欠乏しやすいB群を補うことができます。
B群が欠乏すると、舌苔が付着しやすくなり、舌表面の裂溝が発生しやすくなります。


口臭外来においては舌苔の付着が多すぎる場合、慢性化している場合、舌の状態により中期以後の治療期に、改善を図るためにビタミンB製剤投与を行います。
ビタミンE 末梢血管の血行を促進し、口腔内の生理活性を高めます。
口腔内自浄作用のや、恒常性の維持機構のを促進することにより、口臭を防ぐ効果があります。

口臭外来治療では、症例に応じてビタミンB製剤と共に投与します。
テアニン
(アミノ酸の一種)
これは、お茶のおいしい成分や香りです。
精神的安定による緊張緩和が可能です。さらに、お茶の香りはマスク効果もあり口臭抑制力は強いです。
カフェイン 利尿作用があり、水分代謝を始め各種代謝を促進し、唾液分泌機構に間接的に良い影響を与えます。
しかし、漢方的には局所の唾液分泌作用においては、抑制的に働きますが無視できるレベルではないかと思います。それよりも、全体的代謝促進効果のほうが大きいと考えています。

覚醒作用(疲労感や眠気の除去)があり、疲労を回復します。
天然の塩の添加 使用時に天然の塩を少し添加することで、歯周の収斂作用により、口臭抑制力は倍増します。
同時に、舌にとって有効な微量のミネラルが補給でき効果を挙げることができます。
異物反応 自臭症の緊張緩和への応用で、昆布に変えて口に含む場合は、昆布法と同様の効果があります。
ただ、いくつかのお茶の銘柄を試して下さい。銘柄により、お茶の葉っぱが小さすぎるものや茎成分の多いものは適していません。(安い銘柄ほど良い=成長したお茶の葉っぱを使っているから・・・経験的アドバイスです)

その他のおまけの作用
ガン予防

ガン細胞の発生を防ぐ ポリフェノール類
カテキン
発ガン抑制作用
抗腫瘍作用

突然変異抑制作用
抗酸化作用
血中コレステロール低下作用
血圧上昇抑制作用
血糖上昇抑制作用
成人病の抑制 ポリフェノール類
カテキン
多糖類
血圧降下作用
糖尿病予防
老化防止 ビタミンE 細胞を活性化して老化を防止します。

このように、たくさんの効果の相互作用によって手軽に口臭を抑制できます。
さらに、安い、(効果が)早い、目立たない、いつでもどこでも対応できるメリットがあります。

ちょっと一言

一見私の、口臭予防法は民間療法のように見えますが、たくさんの素材の選択と方法論を検討し、かつ病因論・および薬理学的・細菌学的考察の裏付けのもとに、実際の臨床で効果を検定しているものです。
特にカテキン製剤は現在有効であることが知られていますが、高価なために、手軽な口臭抑制製品として出回っていません。製品としてあったとしても高価で長続きしません。
安いものは、含有されていたとしても、ごく微量でそれほど効果が期待できないものが多いです。
しかし、このようにすれば非常に安価で安全な、カテキン製剤を自宅で作ることができます。

なぜ、みのもんたか?(天然素材にこだわるか?)

別に、関西人がけちでお金をかけないようにしようという配慮ではありません。
私の口臭治療の大半のターゲットは、よその口臭外来で見捨てられた、自臭症の人達です。
自臭症の多くの人は、アトピー・花粉症・喘息・慢性鼻炎など粘膜の過敏な体質が本質的にあります。
これらの人にとって、多くの歯科関連商品に含有される界面活性剤や保存料は、それ自体で口腔内の過敏反応を起こさせ、恒常性を狂わせ、口腔内もまた、過敏になることがわかっているからです。徹底的なアレルゲンの除去が必要です。

自臭症の人達の、日常のケアーは詳細を調査すると、おどろくほど、異物に(しかも、お金をかけて)まみれています。その結果、ますます状態を悪くしています。

口臭がなかった時代の自然に帰すことが、自臭症治療の目標です。

口腔内の過敏反応を除去していくだけで舌苔の付着量が激減し、口腔粘膜は安定していきます。


口臭は、高度に発達した文明病であり、それは自然の恩恵の破棄に原因していると思います。よく考えると我々の口にするもので安全で自然のものは、どこくらいあるでしょうか?

これからも、ほんだ歯科では確立した安定した実践的予防法をアップロードしていきますが、あくまでもこれらは、原因療法終了後の予防であって、これで口臭が治る訳ではないことも覚えておいて下さい。

 

お茶の葉法の注意点

毎日続けることがポイントですが、連用により歯への色素沈着を認めます。
定期的に市販歯磨き剤を使い着色を除去して下さい。(3日に1回くらいで十分です)
自臭症の人は HERB WHITE を併用するとさらに効果が高いです。